追悼: 弘田会長へ |
投稿者: ゲスト 投稿日時: 2014-9-1 22:15:25 弘田会長 今、写真にはいつもの照れてる顔があります。 見慣れた佇まい。 Ptyの時期が来れば必ず目にしてた雰囲気。 でも昨日を境にそれは叶わなくなりました。 挨拶もできず別れの言葉もないまま姿を見れなくなるのはとても寂しい。 せめて、あなたを偲び私の心の奥底にある想いを少し綴らせてください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あなたは非常にユニークな人でした。 明らかに先輩の雰囲気はなくいつも後輩たちに面倒をみてもらっていながら、むしろそれが故に多くの人から慕われました。 そしてそうさせていたのは、あなたの踊りに対する愛着なのかなという気がします。あなたを見て私たちがほっとしたのは、あなたのその一貫した態度にあったように思います。私たちは皆現役時代に一度は思いっきり踊りをやり、日常のすべてを踊りで費やしていた瞬間がありました。ただ、卒業し各人それぞれ踊りから距離ができると、何となくその頃の情熱が幻に見えて却って目を背ける気分もありました。そんな時あなたの姿は私たちを癒してくれました。ある意味我々広大の踊りを卒業することなく、昔と同じ眼差しで変わらない視線を向けているあなたの存在は、私たちに安心感を与えてくれました。私はそう思います。 あなたもそれが心地良かったのだろうとは思っています。でも、もしかすると、あなたはそのことに気付いていてあえてその役回りを引き受けてくれてたのでしょうか? 私たちは、ユニークだと決めつけることであなたに負担をかけてしまっていたのでしょうか? もし、そうだとしたら。。。なんという。。 あなたの存在は、今こうして思いを巡らせていると、確実に私に影響を与えたと感じます。現役時代から通算して30数年。それは実は、私の存在の一部でもあります。あなたとの会話や触れあいは私の魂に刻まれ、それに反応する形で私は私自身を形成しています。あなたの存在がなければその部分は欠落のままです。私は本当に実感します、あなたが一人の他者として私の前に現れ去って行ったのではなく、私の中の何かと反応し同化していったことを。その意味ではあなたは私の前から消えてなくなったわけではなく、ただ形を変えただけです。そしてそれはあなたが触れあった人たちみんなにも見て取れることです。 今のあなたはそんなこと重々承知ですよね。今私の奥底にあるものは、『私は遅ればせながらそのことに気づきました。そしてあなたがやってくれた役回りに感謝するとともに、それは私を含めた皆さんの心にしっかりと刻まれていますよ。』という報告なのかもしれません。 弘田会長、ありがとうございました。しばらくお別れですが、また会いましょう。 慎んでご冥福をお祈りいたします。 平成26年9月1日 板谷宏之 |